鋳金散歩-2 丸顔の大仏様

東大寺 奈良
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現在、私達が眼にする大仏様は「角張った顔」をされている。

この頭部は実は、江戸時代に造られたもので、
それ以前は応急的に木で造られていた時代もあるらしい。

西暦752年に大仏開眼法要が行われてから今日まで、
大仏は何度となく地震や火災による破壊と修復を受けている。

特に1567年の戦火による破壊はすさまじく、
大仏の肩から上半分近くが崩壊し、
一時は見る影も無くなったという。

下図は、現在残っている創建当時の部分である。

下半身に創建当時の部分が多く残っているが、
台座の『蓮の花弁』に最初の「お顔」を想像させてくれる
線描(せんびょう)が残っていた。

『ふっくらとしたお顔』
これは大仏が造られた天平時代の様式とも符合している。

1250年前のお姿とは、どんなだったろうか・・・・・。

文:小林 京和

写真・図:『東大寺大仏の研究』(岩波書店)
著者/ 前田泰次・西 大由・松山鐵夫・戸津圭之助・平川晋吾 より

日本鋳金家協会の会長をはじめとする鋳金作家や金工の研究家によって書かれた素晴らしい本です。
このコラムを読んでご興味をお持ちになったならば、ぜひご一読をオススメいたします。